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スペイン映画に夢中です 

スペイン映画『オープン・ユア・アイズ』(原題:abre los ojos)を
レンタルビデオで観ました。

"夢とも現実ともつかない世界を描いたスリラー"という
キャッチフレーズにちょっと鼻白んでいたのですが、
予想よりも随分よい映画で驚きました。

洗練されたスタイリッシュな映像、展開、構成、音楽
出演者の演技など全てよくできていたと思います。

主人公はエドゥアルド・ノリエガ演じる、
親の財産を継いだ金持ちの25歳、セサルで、
同じ女性とは一晩しか寝ないと豪語する
鼻持ちならない、恵まれた美青年です。

彼は、自分の誕生日パーティーに、
親友(フェレ・マルティネス)が連れてきた
美女ソフィア(ペネロペ・クルス)に狙いを定め、
親友から奪って、いつものように口説き、
楽しいひと時を過ごすことに成功します。

しかしその翌朝、彼に執着している女性
ヌリア(ナイワ・ニムリ)の誘いに乗って、
彼女の車に同乗したところ、
薬を飲んだヌリアに無理心中をはかられ、
ヌリアは死亡し、命はとりとめたものの、
セサルの顔はオペラ座の怪人のような姿に…。

そこから現実と悪夢の区別がつかない
彼の苦悩が始まっていきます…。

映画自体、よくできてるとは思うのですが、
どうも感動はしませんでした。

私の中で勝手に分類するところの"男の映画"なんです。

トム・クルーズが惚れこんでリメイクしたこと、
男性のナルシズムの琴線に触れる様子ならよく理解できます。

例えば、それはペネロペ・クルス演じる
主人公の恋人ソフィアに象徴されると思うのです。

彼女は、美しく、コケティッシュな魅力を持ち、
頭の良い軽快な受け答えをし、
優しく、それでいて奔放な性も見せ、
女優になりたいという夢を持ち合わせながら、
友人を大事にし、丁寧に暮らす様子も伺えます。

大変魅力的で、ある種の男性にとって
とても理想的な女性ではないでしょうか。

ですが、こういう描かれ方をした美女は、
きまってあくまでも他者であり、
彼の人生の象徴的な女性にすぎないように
みえるのです。

上手く表現できませんが、
例えば村上龍の、ヴィンセント・ギャロの
映画や作品に登場する女性像とも似通っています。

そして、この主人公のナルシストぶり。

自慢の顔が崩壊したこと、
親友や彼女と上手く接することができなくなったことや、
二晩だけ寝床を共にした女性にストーカーされたこと、
それぞれの事実だけでは、
彼をそれほど狂わせたという気はしませんでした。

全てはフレームの崩壊です。
人生のプランの崩壊、プライドの崩壊がこんなにも人を
混乱させるものかという例だと感じました。

小さな挫折を積み重ねて、
それを乗り越える術をしらずに
恵まれた環境に胡坐をかいたまま成長すれば、
大きな挫折を味わうときに、簡単に正気を失うのでしょう。
それは、少々乱暴ですが、男っぽい喪失感のように感じられます。

さて、監督のアレハンドロ・アメナーバルは、
大変注目度の高い、才能豊かな映画監督と言われています。

私は『アザーズ』を観ただけですが、
興味があるので、続けてほかの映画もぜひ観たいです。

『海を飛ぶ夢』のDVDが10月5日発売なので、
とりあえずこちらを楽しみにしています。

しかし、一人暮らしで、二日間全く部屋から
出ていないような生活をしていて
続けてこの手の映画観ると、ちょっときついです。

最近、スペイン語映画を週に1本以上、
必ず観ようと思っているのですが、
スペイン映画は、精神的なずれや病を描いているもの、
あるいは何かが狂っている人物が
登場することが多いような気がします。

気のせいだといいんですけど…。

もう一人の、大注目の監督、
ペドロ・アルモドバルのような描き方をしてくれれば
救いがあるのですが…。
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